May.
10
2010
Words Of The Wicked / Dear Enemy
Words Of The Wicked / Dear Enemy
ポストハードコアバンドDear Enemyの2nd.EP。
頑なに貫かれたロートーンで均整ある迫力を体現しています。
05年結成、翌年Dark New Dayのツアーサポートを務めた際にBa.コリー・ローリーのお墨付きを与わり、彼自身がプロデューサーとしてバックアップを務めた事でオルタナティブメタル界隈のファン層を一挙に得るに至っています。
過去作を試聴する限りではDark New Day・Eye Empire・Seetherを彷彿とさせる普遍的なオルタナティブメタルを自身のスタイルとしていたバンドのようですが、今作ではスクリーモ・ポストグランジといった要素を骨子に無骨さをありありと体現した作風へと変化、前作と同じ監修人を据えておりながらまるで違った音楽性を創出しています。
轟音ベースの進行に咆哮を主体とした荒々しい展開はさながらハードコアのそれを想起させ、徹底されたロートーンとうねりを巻くベースラインによる淀んだ空気感はグランジからの強い影響を感じさせます。
一方で流麗なクリーンボーカルパートやパンキッシュなアレンジを展開ごとに盛り込むなどしたポストハードコア・スクリーモといったジャンルにも通ずる側面も持ち合わせており、退廃的な印象を含みつつ近代音楽の展開法で弾じられるハードコアサウンドは"古臭すぎず、目新しすぎず"といった感触です。
作風の劇的な変化を遂げるも特段のアピールポイントは描出できず...といった感触も残る作品ではありますが、変に飾り立てない位がむしろ特徴的な音楽性が濫立する今日においては重宝されるのではとも感じます。
ひたすらに重低音で貫かれた轟音サウンド「Erase」、
骨太なグランジ色とキレのあるクリーンパートの対比がカッコイイ「Playing The Victim」、
血気の限りを尽くすかのような力強い展開がガッツものの「Nothing In Return」、
男臭さ120%のハードコアパンク調に手に汗握る「Words Of The Wicked」など全5曲収録。
Released : 2010/04/01
Label : Unsigned
Origin : US - Georgia, Atlanta
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